my First boy last boy.
「ああ、この女性は大切なお客様だ。社長室にいるから、何かあったら繋いでくれ」
「はい、わかりました」
……ああ、多分女の勘ってやつかもしれない。
多分あの受付嬢の人、海斗のことが好きだ。
海斗にはちゃんと返事をしながら、
あたしのことをまだ納得行かなそうな目で見ていた。
海斗はやはりモテるのだろうか。
いや、まあ、モテるのだろう。
初めて出会った時に、逆ナンされていたし…。
今まで、海斗に女の影を見たことがなかったから、こんな気持ちにはならなかったけど。
なんとなくもやもやする…。
まだ会社に入ったばかりなのに、あたしのテンションは落ちていた。