my First boy last boy.




寂しい…なんて子供みたいなこと、恥ずかしくて言えなくて。

あたしは、なんでもないと首を横に振る。



そんなあたしを彼は腰に手を回し、引き寄せて。


もうすぐ、着くよと。


微笑みかける。





今までとは違う雰囲気。

この階だけとても静かだ。


会議室がいくつかあって…1番奥に大きな扉の部屋があった。




「どうぞ、中へ」


と、海斗が紳士的に扉を開くと。

目の前には…ガラス越しの海が広がっていた。



「すごい…」


海が一望出来て、とても素敵な眺めだった。



「これを見せたくて」


だから、社会科見学とかふざけたことを言っていたのか。


しかしそんなこと、この景色を見たらどうでもよくなる。




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