my First boy last boy.
先輩と後輩
「凪砂!やっぱりそうだった…」
え、うそ……
海斗の知り合いって…。
「秋ちゃん!?」
こんな偶然ってあるの…?
「凪砂って名前珍しいし、まさかと思って見てみたら…」
うそ…驚きすぎて声も出ない。
秋ちゃんも、呆然としている。
「お前、凪砂と知り合いなのか?」
「いや、知り合いっていうか…幼なじみ。…近所の女の子…」
そう秋ちゃんが言うと「…ああ」と海斗は納得していた。
「…秋ちゃんが海斗の知り合い?」
ぼそぼそと、言葉を零すと。
「ああ、大学の先輩後輩」
秋ちゃんが答えてくれた。
そういうことか…と、ちょっとだけ納得した。