my First boy last boy.
でも、否定はしないんだ…。
女癖悪いのは、本当のことなの?
…もしかしてあたしは、今まで騙されていた――?
そんな考えを一瞬、頭に浮かべただけで、足元から崩れ落ちそうになった。
「お前なぁ!いくらお前が女癖悪かろうが関係ないけどな?凪砂は駄目だ!遊びでつき合えるような女じゃねぇんだよ!」
秋ちゃんの怒鳴り声が遠く、なっていく……。
意識も遠退いて…ああ、目の前が…真っ暗になりそうだ。
やっと光りを見つけたと思ったのに。
もうこれからどうやって生きていけばいいか、わからない……。
「…遊びじゃねぇよ。」
真っ直ぐな声が響いたかと思うと、ぐいっと頭から引き寄せられた…。
「凪砂は、本気だから。遊びなんかじゃない」
もう一度、強く口にする。