my First boy last boy.





「…何笑ってんだよ」


ふて腐れる海斗が、無性に可愛い。


「だって…秋ちゃんにヤキモチ?」



そういうと、海斗が納得いかなそうに更にふて腐れた。

多分…恥ずかしがっている。



あたしは更にクスクス笑った。

普段なかなか見られないから、余計に可笑しい。



「…っお前、覚えとけよ?」


突然海斗がそんなことを言い出し、なんのことかわからない。


え…?としていると、海斗がにやりとした。



「…さっきの続き、覚悟しろよ?」


さっきの続き…?

そこで、ハッと思う。



「今度はやめねぇから」


ずるい、と思う。

普段とは違う口調で、そんなことを言われたら…。


顔も赤くなってしまうと思う。




口角を上げ、自信に満ちた、勝ち誇ったような笑み。


この人には、やっぱり勝てない…。




< 116 / 469 >

この作品をシェア

pagetop