my First boy last boy.
抱える秘密
「えっ!プロポーズされたぁ!?」
付き合ったことはちゃんと報告しなかったから、これはちゃんと自分で言おうと思って。
お互いバイトが入ってない日を狙って、2人でよく行くおいしいケーキのあるお店に呼び出した。
「聖花、しーっ」
口に人差し指を添えて、興奮して大声をあげた親友を落ち着かせる。
予想通り…聖花は驚いた。
まあ、無理もないか。
出会ってまだちょっとしか経っていないし。
あたし自身、今更驚いているし、実感が湧かない。
「…まぢで?」
秋ちゃんと同じ顔をしている、そう思って笑った。
「うん、本気みたい…。今度婚約指輪買いに行くって」
そう言うと聖花は、放心し始めてしまった。