my First boy last boy.




「すぐにはしないよ。海斗もこんなに早く言うつもりはなかったらしいし。

だから今は、婚約だけ。ちゃんと結婚するのは来年か再来年かなぁ」



ぼんやりと遠くを見ながら、口にした。


こんなに落ち着いて居られるのも、まだぼんやりとしか未来が見えていないからだろう。



「そっかぁ…じゃあ啓太にも報告しなきゃね!」


「うん。けーくんびっくりするだろうなぁ」



想像したら、笑えて来た。

真里もきっと、驚くだろうなぁ。



それから、海斗が秋ちゃんと知り合いだったことから、その他、海斗が昔どんな人だったかとか。でも、嬉しかったことも。


聖花に、整理して話した。

最後にはホッとしたような表情が伺えた。



「まさか、秋一さんと海斗さんが知り合いだったなんてね〜。なんか雰囲気とか似てるとは思ったけど…。案外世間も狭いもんねっ」



< 120 / 469 >

この作品をシェア

pagetop