my First boy last boy.
「すぐにはしないよ。海斗もこんなに早く言うつもりはなかったらしいし。
だから今は、婚約だけ。ちゃんと結婚するのは来年か再来年かなぁ」
ぼんやりと遠くを見ながら、口にした。
こんなに落ち着いて居られるのも、まだぼんやりとしか未来が見えていないからだろう。
「そっかぁ…じゃあ啓太にも報告しなきゃね!」
「うん。けーくんびっくりするだろうなぁ」
想像したら、笑えて来た。
真里もきっと、驚くだろうなぁ。
それから、海斗が秋ちゃんと知り合いだったことから、その他、海斗が昔どんな人だったかとか。でも、嬉しかったことも。
聖花に、整理して話した。
最後にはホッとしたような表情が伺えた。
「まさか、秋一さんと海斗さんが知り合いだったなんてね〜。なんか雰囲気とか似てるとは思ったけど…。案外世間も狭いもんねっ」