my First boy last boy.
「そっかぁ…よかった。式は5月だよね?あと2ヶ月もないね」
『うん、もう毎日があっという間よ。時間って経つのが早いわ〜』
もう、大変大変っ。
そう零しながらも、やっぱり幸せそうで。
思わずクスクスと笑ってしまう。
『凪砂は?…どう?』
静かに、穏やかに尋ねられる。
胸が、じんわりと温かくなっていくのを感じた。
「……幸せだよ。婚約したの」
今なら、あたしも笑って言える。幸せだと。
『え!婚約!?ほんとに!?』
真里は驚いて、嘘!本当なの!?と電話の向こうで叫んでいた。
「もう、真里驚きすぎっ。本当だってば!」
『だって…!そんないきなり、彼氏がいたことすら知らなかったし…しかも、婚約だなんて言われたら驚くわよ!』