my First boy last boy.




――『真里が春のこと好きなんだって。真里は可愛いし、よかったじゃん!』



ほんのすこし、寂しい気がした。


でも、真里は大事な友達だし、君との今のこの距離が、変わってしまうなんて思ってもいなくて。



今まで通り友達でいるんだと簡単に思ってた。


だから、君の気持ちを、考えたこともなかったんだ。



それを知らなかった。




――『…ふざけんな。お前にそんなこと言われたかねぇんだよ!!』



その時、君の本気で怒った顔を初めて見た。


でも、鈍いあたしには、どうして怒ったのか…わからなくて。




――『……春……――?』



ただ、恐る恐る君の名を呼んだ。







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