my First boy last boy.
――『気付いてなかったのかよ?どこまで鈍感なんだ…。
俺は、お前が好きなんだよ!』
すべて壊れていく音がして。
あたしは…。
――『でも…あたしは!秋ちゃんが好きなのっ!春も知ってるでしょ?』
君を、傷付けた。
――『ああ、わかってるよ』
今にも消えてしまいそうな、切なげな声が、頭から離れなかった。
その日から…あたし達は一切話をしなくなった。いや、正確には、春があたしを避けるようになった。
そして、春は。
――…真里と付き合った。
という、噂を聞いた。
実際、真里から直接聞いて居なかったけど、
教室で2人が、仲よさ気に話すことが多くなっていた。