my First boy last boy.
そしてそれが原因で、真里とあたしたちの仲も気まずくなってしまっていた。
全部、ぐちゃぐちゃで。
胸の中がぽっかり空いた気分だった。
そしてやっと初めて、君の存在の大きさに気付いたんだ。
当たり前に隣にいたことも、
口の悪さも、
時々見せる優しさも、
――『ばーか!』
春のいつもあたしを馬鹿にする笑顔も。
いつ失くなるか、わからないものだったのに。
ずっと近くに、あると思っていて……。
失って、ようやく気付いた。そんなあたしは、大バカだ。
――真里と二人で帰っていく姿に、胸がとても痛かった。
口パクで意味もなく、君の名前を呼んで。
見ていられなくて。
しゃがみ込んだ。
そしてあの駅の時のように…泣いた。
たったひとりの教室で。