my First boy last boy.





『……いやだよ…ぉ……』



なんて自分勝手で、我が儘なんだろう。


でも苦しくて、苦しくて。


今更無駄なのに、叫んだ。




『…このままじゃ、嫌だよ…!!』



『…っ何が…?』



君はいつも、タイミングが最悪だった。いや、もしかしたら良かったのかもしれない。



どうして?

その言葉を、息切れする君に声に出して聞けなかった。



ただ。


『またひでぇ顔してんのか?』



その言葉に、ひどく安心した。




『…誰のせいだと…っ』



『…あ?』



『……春のせいなんだからっ!』





ひどい顔なのも。

こんなに苦しいのも。

嬉しくてまた涙が止まらなくなったのも。



全部、全部、君のせい。




< 133 / 469 >

この作品をシェア

pagetop