my First boy last boy.





『はあ?…意味わかんねっ…』



そんな言葉を吐いたのに。


君は、あたしに近付いてきて。




『…お前ほんと、意味わかんねぇ』


強い力で引いた割に、とても優しいキスだった。




―――その感覚を、あたしはきっと一生忘れない。




『…ばーか。』


その声が、たまらなく懐かしかった。




そのとき初めて、本当に気付いた。

―――…あたしは、春が好き。





それから、真里にちゃんと春が好きだと伝えた。

本当にごめんと、心から謝った。




真里が春と付き合ってるのは知ってるけど…。


やっぱり、好きなのだと。



そしたら。






『…付き合ってないよ』


『…えっ?』




< 134 / 469 >

この作品をシェア

pagetop