my First boy last boy.
『だって春くん。どんなにアタックしても、凪砂しか見えてないんだもんっ。だから、悔しくて…凪砂に意地悪した!ごめん!!』
複雑に絡んでいた糸が、ぽっと解けた時のように。
――『凪砂しか見えてないんだもんっ』
君が好きだと、何倍も感じた。
それからあたしたちは元の口喧嘩友達に戻って。
なんだかんだ、その関係は好きだった。
春のことが好き。そう自覚したものの、中々この気持ちが伝えられずに、このままの関係を続けていた…高校2年生まで。
そして関係が友達から恋人に変わったその日からも。
……幸せだった。
そのまま……。
居られたら良かったのに。
なのにあたしは、間違えてしまった。
そして君を、最大に傷付けた。