my First boy last boy.





『だって春くん。どんなにアタックしても、凪砂しか見えてないんだもんっ。だから、悔しくて…凪砂に意地悪した!ごめん!!』



複雑に絡んでいた糸が、ぽっと解けた時のように。




――『凪砂しか見えてないんだもんっ』



君が好きだと、何倍も感じた。





それからあたしたちは元の口喧嘩友達に戻って。

なんだかんだ、その関係は好きだった。


春のことが好き。そう自覚したものの、中々この気持ちが伝えられずに、このままの関係を続けていた…高校2年生まで。

そして関係が友達から恋人に変わったその日からも。


……幸せだった。




そのまま……。



居られたら良かったのに。





なのにあたしは、間違えてしまった。



そして君を、最大に傷付けた。




< 135 / 469 >

この作品をシェア

pagetop