my First boy last boy.
「う〜ん…もうちょっとシンプルな方がいい!」
しかしなんだかんだ、あたしも結構乗り気になっている。
せっかく貰うなら…と、真剣に選ぶ。
「そうか?凪砂の好みは厳しいなぁ」
と、海斗はケラケラ笑う。
かれこれ2時間は悩んでいるから、確かにそう言われても仕方ない。
しかし。
「だってぇ…」
妥協したくはないのだ。
大切な、ものだから。
「ま、いいけどね。」
ぽんぽんと、頭に手をやる。
「あ、ちょっと!お団子崩れるから〜!」
楽だから今日はこの髪型にしてみたけど、どうやら海斗はとても気に入ってしまったらしい。
暇になればすぐに、ぽんぽんやってくる。