my First boy last boy.
はあ、とため息をつきながら、仕方ないと「…わかったよ」と返した。
「わーおねーちゃん家に居てくれてよかったよぉ!ありがとう!!」
そう言いながら、ぷつ!と切れたケータイ電話。
プープープーという、空しい音だけが残った。
まったく…。
とにかく化粧はいいやと着替えて、財布とケータイだけ持って、訳もわからぬままとりあえず家を出た。
「…花梨!」
「あ、おねーちゃん!」
あたしと2歳差だから、もう大学生になった花梨。
さすがに、大人っぽくなっていた。
改めて、久しぶりだ、と思う。
あたしのせいなのだけど…。
「いきなりどうしたの?」
「暇だから遊びに来ちゃった♪」
大学生で同じく、春休みなのだろう。
久しぶりに会ったのに、なんの隔たりもない。
それになんだか、安心した。