my First boy last boy.
「秋ちゃん!?」
また海へと進んでいく彼が、ただ怖かった。
――…あたしが知ってる秋ちゃんは、そんな弱い人じゃなかったから。
「秋ちゃん!!」
と、何度も叫んで。
背中に、必死でしがみついた。
何度目だったろう…。
「秋ちゃん!!」
と叫んだら、秋ちゃんはハッとしたように、崩れるように力が抜けていった。
「凪砂…?」
あたしの存在を忘れる程。
一体、あなたに何があったの…?
驚いたようにあたしを見て、申し訳なさそうに眉を下げて。
「…ごめん。」と、一言言った。
切なさが、胸いっぱいに広がった。
なぜか、苦しくて堪らなかった。
だから……、