my First boy last boy.
嘘つき弱虫
きっと今更言ったって、言い訳に過ぎないかもしれない。
それでも、あたしは。
幼い頃から今までずっと一緒に居た中で、
あんな秋ちゃんを見たことは一度もなくて。
そんな秋ちゃんは、初めてで…。
助けて…と。全身からの悲鳴が聞こえた。
どうしても、放っておくなんて出来なかったんだ。
ひとりにしたら、壊れてしまいそうな気がしたから――…。
気が付けば、2人して寝ていた。
もう周りは真っ暗だった。
ザァーと波の音だけが聞こえて…。
今何時だろう?とポケットから携帯を取り出す。
やけにいろんな色に、チカチカ光るのが、暗い中じゃ目に眩しくて。
一回、目を細めてから開くと…。