my First boy last boy.
「凪砂〜!掲示板あそこみたいだよ!」
ワイシャツもパリッとしていてまだ馴染まず、鏡を見てもまだ見慣れない真新しい制服。
周りを見れば、同じ格好に身を包んでいる人ばかりだ。
あんなにも憧れた、高校生。
「やっぱそっかぁ。人がいっぱい集まってるもんねー」
「ねー、すごい混み様〜」
しかしながら、そこを割って入っていかなければ、入学式に間に合うかギリギリだろう。
仕方なく、あたしたちも混ざっていった。
だが、背の低いあたしにとってこれは、かなり難しい。
この身長が恨めしくなりながらも、一生懸命背伸びをして、掲示板を見ようとした。