my First boy last boy.
「凪砂〜!見えた〜?」
「ん〜!あとちょ…あ!」
「お!俺あったぞ〜。やっぱちゃんと受かってたじゃねぇか!」
「まぢかよー、絶対間違いだと思ったのによー」
…もう少し、もう少しだったのに!
あたしの前に空気の読めない、でかい壁が立ち塞がってきた。
でかい壁と言っても、一人は本当に大きいが、あたしの真ん前にいる奴は、男にしては小さい。
…だかしかし、邪魔なことには変わりない。
こっちはつま先立ちまでして頑張ってたのに!
もう少しで見えたのに!
あたしの邪魔をしたおかげで見れたのに、まだくっちゃべってる男に苛々した。
「…邪魔なんだけどっ!」
あたしは我慢できず、言い放った。