my First boy last boy.
ばっかみてぇ…。
儚く吐かれた呟きは、あたしの耳でいつまでもこだまする。
小さな正方形の箱は、虚しくも、あたしの足元に落ちた。
それはもう、意味を無くしたただの箱。
「…もう、お前を好きでいるの、疲れた…」
あたしはいつも、春の重荷でしかなかったかな。
「…あたしは…!」
「……じゃあな。」
心が、契れそうだった。
だってその、じゃあなは。
辛くて苦しい、じゃあなだから。
あたしは必死に春の腕にしがみついた。
だけど、拒絶として振り払われてしまった。
最後に見た春の、泣いているように見えた顔が………今も、忘れられない。
あたしはあの日春を、裏切った。