my First boy last boy.
ズーッ。
今度は、ちゃんと出た。
やっぱり、壊れてたんだなー。
真っ白な液体がコップにみるみる注がれていく。
『うわっ、カルピス!?』
『はっ?なんか文句あんのかよ!?』
君が好きだった、飲み物。
「うわっ、零れた!」
ちょこっと、手についた白い液体を舐めた。
…甘くて、シュワッとした。
なんでこれにしたんだろ、とちょっと後悔しつつ、カルピスはあんまり好きじゃないけど、カルピスソーダは意外と好きなんだよなーと思う。
君に文句を言われたな…。
なんでカルピスは駄目で、ソーダならいいんだって。
まあ最もかもしれないが、だってしょうがないじゃないか。カルピスはなんか口に残るんだもん。
だけどやっぱり、オレンジジュースにしとけばよかったと後悔して、とぼとぼ帰ろうとしていたとき。
「ハル!」