my First boy last boy.
しかも、てっきり海外から来た人だから外国人だと思っていたが、日本人だということを、今さっき知った。
「忙しい時期なのに、忙しくなくて困ってるよ」
「それじゃあ、海斗のサボり癖がますます悪化しそうだね」
「そうかもな〜。最近凪砂に会ってないから、死にそうだよ」
大袈裟だなぁ、て笑ってやった。
だけど、嬉しかった。最近電話ばっかりで、あたしもしょうがないとは思いつつも、ちょっと寂しかったから。
「…抜け出して会いに行こうかな?」
「社長がいなくなってどうすんの」
「いや、大丈夫。俺には心強い右腕がいる!」
「…なんだか、そのままその心強い右腕に、社長の座も奪われちゃいそうだね。」
本気半分、冗談半分、で言ったつもりが、結構効いたみたい。
「それはまずい!」と慌てた声を上げた海斗に、思わず爆笑してしまった。