my First boy last boy.

そんなある日、聖花から電話が掛かってきて、言われたんだ。



「結局、逃げてるだけなんじゃない？傷つくのが怖いんでしょ」




…考えてみれば、本当にその通りで。

あたしはただ一番恐かったんだ…。



君の口から、嫌いだと言われることが……。




「…ねぇ凪砂。好きなら好きでいいじゃない。それ以外に他になにがあるのよ？」


「…でも…」



弱いあたしはいつも、聖花に助けてもらうばかりだ。




「…想ってるだけじゃ、なにも伝わらないよ？」






春が好きだという、あたしの正直な気持ち。



伝えてもいいの？春に…。




恐いよ…。だけど、






自分に問い掛けた。






このままでいいの…？