my First boy last boy.




「…春、お願い…聞いて…」



春って言葉を、何ヵ月ぶりに口に出来たんだろう。

それだけで、泣きそうになった。



「…今更、なんだよ…?今更聞くことなんか、なんにもねぇよ…」



冷めた瞳があたしをじっと見る。

挫けそうな自分を、なんとか奮い立たせた。



「…春はなくても、あたしはある!」



無茶苦茶な叫びに、君はどう思ったのだろう?




勝手な奴?




それでも、なにも言わなくなって、ぱっと払われた手が…もう駄目かと思ったけど。



「…は、」


「…さっさとしろよ」




て泣きたくて、思わずしがみ着いてしまいたかった。


やっぱり、やっぱり、



溢れ出して止まらなくなりそう…。





「………す…、き、……」

「あ?」





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