my First boy last boy.
じゃあお疲れ様です!と爽やかに出ていった彼の。
ケータイのストラップをもう一度思い出す…。
――――――…
「葛西くん、そのストラップ可愛いね」
「あー…これっすか?
これ、彼女とのお揃いなんです」
照れくさそうに言っていた彼は、はにかむ笑顔だった。
―――――――…
彼の心は誰にもわからない。
だから、ただあたしの憶測にすぎないのかもしれないけれど…。
昔から思ってしまうのは。
神様なんて、本当にいるんだろうか。
もしいるなら、なんて役立たずだろう。
上から見ているだけなら、助けてくれたって、いいじゃないか。