my First boy last boy.
だけどやっぱり、たまにはこういうのもいいと思う。
星が綺麗だなぁ。
~♪~♪~♪
「わっ」
軽快な音がケータイから流れる。周りが静かな住宅街だと、よく響く。
驚きながら慌てて、確認せずに出た。
「…もしもしっ」
「ははっ、何そんな慌てんの?」
「海斗!も~驚いたよ!」
ごめんごめん、と笑う声が電話越しに響く。
「どうしたの?まだ呑んでるんじゃないの?」
一端耳から離し、時間を確認する。
まだ、21時すぎだ。終わるには、早すぎると思うんだけど。
「ん~。ほらさ、俺、カラオケとか苦手だからさぁ!」
だから抜けてきた、と言っているが、多分海斗は歌が上手いはずだ。
よく車に乗っているとき、流す曲を口ずさんでいるが普通に上手い。