my First boy last boy.




誰かが、海斗に水を持ってきてくれたらしい。



「あ~?おー!悪いなぁ!」


やけにテンションが高い。これは本当にやばいな。




ゴクゴクゴク、と水を飲む音。



「ぷはぁ~。おっ!なんかすっきりしたかも!やっぱ俺、行くわ!」

『はあ?どこへ行くってゆうんですかっ』

「彼女んとこ~、決まってんじゃん!」


『なにいってんですか、そんなんじゃ無理ですって!』


まったく海斗は…。


「大~丈夫~!大~丈夫!」

『かなり酔ってるじゃないっすか…。』


「まぢ大丈ー夫だって!これから愛しのハニーに会いにいくんだか~らっ」


もう、恥ずかしいから…。


『それはまた今度にしてください。…ちょ、しっかりしてくださいよ!』



海斗の声が聞こえなくなった。




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