my First boy last boy.
ピンクと緑
『…もしもし、凪砂?』
翌朝、あたしから掛けようと思っていたけど、海斗の方から掛かってきた。
「おはよう。もう大丈夫?」
「…あぁ、うん。昨日のこと、半分くらいしか覚えてないんだけど、あいつからだいたい聞いて…。迷惑かけたよな?本当ごめん」
なんだか、くすっと笑ってしまう。反省している海斗が可愛い。
あいつって、速水さんだなきっと。
「ううん、大丈夫だよ。あたしはなにもしてないし。謝罪は、速水さんにした方がいいよ」
いろいろやってくれたし。
「あぁ、うん。もうしたよ…。まぢみっともねー。…あれ?てかなんで速水の名前知ってんの?」
ああ!そういえば、思わず普通に言ってしまっていた。
隠す話でもないので、海斗に昨日の電話のことを話した。