my First boy last boy.
「…あいつはほんと、出来た奴だよ」
ため息混じりにそう言った。
よっぽど自分の失態が恥ずかしかったのだろう。
「隙がないっつーか、な。時々恐いくらいだよ」
苦笑いの向こうで、こないだあたしが言った冗談を言っているのだと思う。
社長の座も…っていう。
だから、冗談なのに。
「ムカつくんだよなぁ、顔も結構イケてるし。けど女の話一切聞かねぇの!てかその話題になると見事に交わされるんだよな~」
挑戦して、何度も失敗しているのか、とても悔しそうだった。海斗は絶対なんかある!と豪語する。