my First boy last boy.
「うわっ、それかよ。恥ずかし―…。昨日はほんとごめんな?」
でも、思った以上に気にしてたみたい。
「全~然。もう慣れましたから。」
なんだよそれっ、と不満げな海斗。
ちょっと優越感で楽しいかも。
思わず、くすくす笑ってしまう。
「あー…じゃあお詫びに今日の夜、遅くなったけどお花見に行くってのはどうでしょうか?」
丁寧に言われたその言葉は。なんて素敵なお誘いだろうか。
あたしはふふっと笑ってから。
「まぁ、いいでしょう。それで許してあげましょう」
覚えててくれたんだね…。
思わずはにかんでしまった。
6時半と時間を決めて。
あたしはわくわくした。
朝食を食べてから服を急いで考えて。
今日の髪型はどうしよう?
化粧はどんな風にしようか?
まるで、初めての彼氏との初デートのような気持ちで。
わくわくどきどきして、楽しみで仕方なかった。