my First boy last boy.
お弁当も必要かな?と思い付いたときには、慌ててメニューを考えて急いで食材の買い出しに行った。
ふんふふん~♪と鼻息混じりに、タッパーにおかずを詰めていく。
よし!とフタをしめて、海斗が美味しそうに食べてくれる姿を想像する。
『うまい!』
そんだけで、にんまり。
あたしは浮かれに浮かれていた。
だけどすごく、楽しかった。
「わ…やっぱりもう終わりだね」
もう、時期も時期だ。
かろうじて桜があるくらいで、葉桜…というには緑の割合が多いと思う。
だけど夜だから周りは暗く、うっすらつくピンクはなかなか神秘的に見えた。
桜並木を越えると、広場みたいになっていて、そこには3本だけ桜の木が立っていた。
なぜなのか、その3本だけは遅咲きだったのか、桜がまだ半分程残っていた。
だから3本だけでも、すごく綺麗だった。