my First boy last boy.
海斗と結婚したら、こんな毎日が続くのかな?
ちょっと未来の想像をして、胸の奥が温かくなった。
「…あれ、社長ー?」
突然知らない男の人の声。
「え?社長」
「あ、ほんとだー!」
他にも数人いるのかちらほら男女の声が聞こえる。
「お~、偶然!」
海斗も片手をあげて答えていた。
それを合図に駆け寄ってくる複数の人たち。
みんなスーツに身を纏い、明らかに会社の人たちだとわかった。
「社長~もう大丈夫なんですかぁ?」
「おー昨日は皆悪かったな!」
「いえいえ~」
「そんなことより、愛しの彼女とデートですか?」
にやにやと楽しそうな社員たち。
「そうだ。羨ましいだろ?」
それを物ともせず、海斗は照れもしないで、堂々と自慢する。
こっちが恥ずかしいって…。