my First boy last boy.
「うわっ、幸せそー!しかも愛妻弁当まで食べてるし!」
「そうだ。よくわかったな、相田。…とゆーわけだから、俺たちのラブラブな時間を邪魔しないよう、さっさと退散してくれるか?」
にっ、と。悪戯な笑み。どうやらこの人はいじられキャラのようだ。
「社長~ひどいっすよ~」
そういう姿が、なんか似合う。なんとなく、いじられキャラな訳がわかった気がする。
海斗はぶははって、遠慮なしに笑ってた。こうやって砕けて笑う海斗の姿は、新鮮だった。
これがこの人たちの前の、海斗なのかもな。
「あれ、速水は居ねぇのか?」
その単語に、あたしまで思わず反応してしまった。
「居ますよ?速水さ~ん!」
うそっ。
まさか会ってみたいなと、今朝思っていた念願がこんなに早く叶ってしまうなんて。
あたしは大学生にもなったくせに、高校生の時の、席替えみたいにドキドキしていた。