my First boy last boy.
「なんすか?」
声が聞こえたが、顔はまだ見えない。
海斗はさっと立ち上がり、速水さんのところへ向かう。
「お前なぁ~社長様になんすか?はねぇだろーがよ!もっと敬え!尊敬しろ!」
「あ~、じっくり考えときます」
「このやろっ」
頭を小突いてから、首締めをかける。
その姿はまるで、先輩の後輩のようだ。
周りも楽しそうに笑って、よくあることなのだろう。
しかし、まだ海斗の身長で速水さんの顔が見えない。
背は低くもなく、高くもなくといった感じだ。
「何すんですかっ」
「生意気な部下指導だよ!」
頭にポンッと海斗が手を置いて、わしゃわしゃやってる。
可愛くて、しょうがないらしい。