my First boy last boy.
でもその大勢の中から見付けられたのは、あたしが探してしまったからじゃない。
君が……突然、目映いほどの金髪にしたからだ。
今年は受験なのに、そんな頭にした春の心理はわからなかったけど。
探そうともせずとも、嫌みなほどにその頭は目立っていた。
そして、正直…似合っていて。
そう思う自分が未練たらしく。
金髪を見る度に、胸が傷んだ。
それからあたしも、少しだけ髪色を明るくした。
それは対抗心もあったのかもしれない。
きっと君の視界には、何一つ入っていなかっただろうけど。
春がいない毎日が少しずつあたしを癒し、大分春を忘れて、前に進み始めていた。
誰かを好きなるのは、まだ無理だったけれど、〇〇くんがカッコいい!などとはいえるようになってきていた。
苦手な勉強も必死に頑張って、志望する大学にも無事、合格。
あとは…卒業を待つだけだった。
そんなある日のこと。探し物をしていて、机の引き出しを引っ張ったときだった。