my First boy last boy.
「おっはよー!早いね、真里!」
「まあね!今日化粧バッチリするために、早起きしたんだもん♪」
そういう彼女は確かに、一段とバッチリ化粧が施されている。
「な~んかさぁ、やっぱりまだ変な感じだねぇ…卒業なんてさっ」
そう、まだ、実感がない。
彼女は専門への進学が決まり、そこはここから少し遠い。
あたしは大学でここから近いところだけど、みんなバラバラになってしまう。
今までのようには、会えなくなる…。
「わ、なんかやば~い!ちょっと泣けてきたかも!」
そう言った彼女の目は、確かに潤んでいた。
「ほら~せっかくのバッチリした化粧が落ちちゃうよ?」
「う゛ーん…大丈夫゛~!泣いてもいいように、ウォータープルーフだからぁ!」
ティッシュをあげると、ポンポンと軽く叩きながら拭いていた。