my First boy last boy.
信じたくなかった。信じられなかった…。
だけど現実はそうで…。
「凪砂!!」
名前を呼ばれて、びくっとした。…聖花だった。
どうしてここに…?席向こうじゃ…、そんなことを考えている間に、ぐいっと抱きしめられた。
「大丈夫!?」
なにが…?
どうしてそんなに慌てているの……
「………あ…」
そういえばあたし、涙も出てこないや…なんでだろう。
本当に、なんでだろう…?
「…春くんもう居ないんだって!もう居ないんだって…!」
聖花は泣いていた。めったに泣かない聖花が。
うそだ……
あたしはまだ、否定していた。
頭が真っ白になって、何も考えられない…。