my First boy last boy.
だから、かはわからない。
ぎゅっ、としがみついた。
どうした?と心配げに頭を撫でてくれる。
あたしはただ、頭を横に振った。
どうしてか、不安になったから。
言い表しようのない不安が、あたしの中にぐるぐると渦巻いて消えなかった。
その日あたしは、可笑しかった。
だから、迷惑も省みずにここにいるのだろう。
いつもならこんなことしないのに…。
朝起きたら隣には、海斗が寝ていた。
昨日あのまま、海斗が様子の変なあたしを心配して、家まで連れてきてくれたんだ。
社長なだけあって、部屋はとても広い。しかも高級マンションの最上階。
海斗を起こさないよう静かにベッドから出ようとした。
「…ん、」
あ、やばい。
ぱっと、開いた切れ長の瞳と目があった。