my First boy last boy.
そう言えばこの前は、なんかおかしかったけど、もう大丈夫なのかな?
思わずじっと聖花を見詰める。
「ん?なによ~?」
「べつにー」
…大丈夫そうみたい。いつもと変わらない。
良かった。
聖花が元気ないと、心配だしね。
「もう、なによ~!」
つん、と腕で小突かれた。
「なんでもないよっ。今日混むかな~」
「あぁ!今、絶対ごまかしたでしょ!?」
そんなことないよー、と笑いながらいうとやっぱり疑ってくる。
疑り深いなぁ、聖花ちゃん。
だけどなんかこの感じが、昔から変わらず好きだ。
可笑しくて笑っていたら、聖花が急に立ち止まった。
「……聖花?」
急に、どうしたんだろうか。
俯き加減の聖花を心配していたら、聖花が顔をあげる。
珍しく真剣な瞳と、目が合った。