my First boy last boy.
気にしないよう、頭の中から何度かかき消そうとした。
だけど、どうしても。
聖花のあの言葉が気になってしまう。
一体、何を言いたかったのだろうか。
…聞きたい。けど、聞きたくない気もする。
今日の自分はわけわかんないな、と思った。
「凪砂、大丈夫?」
空いてきて、バックに入ったら聖花に言われた。
「…うん、聖花対応してくれてありがとね」
お客さんにすぐ謝ってくれたり、マスターに注文も通してくれたり。
あたしは慌ててしまって、うまくできなかった。
「別に大丈夫よ、でも珍しいわね?」
……なにも、言えなかった。
曖昧に笑って誤魔化すだけ。