my First boy last boy.




「凪砂ちゃん大丈夫?」


聖花と一緒にやってきたママさん。



「あら、確かに顔色が悪いわねぇ。…どこか気分が悪かったりする?」


「…頭痛がちょっと。でもそれだけなんで大丈夫です!」


「…凪砂ちゃん、無理はよくないわ。今日のところは帰って、ゆっくり休みなさい」


大丈夫だと、アピールしてみたけど、駄目だったみたいだ。



「…はい。」



バイト終わったら寄るね!と、聖花に見送られて、気が重い中お店を出た。





生暖かい風。湿気をたくさん含んで。じめじめとした気持ち悪い空気が肌に張り付いてくる。


そう言えばもうすぐ梅雨入りで、今年は例年より少し早目だと、テレビのキャスターが言っていた。



この天気に、この気分。


余程相性が悪いのか、余計に気分が滅入る。



もしかして、これが五月病ってやつだろうか。




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