my First boy last boy.
「…看病、ありがとう。もう、大丈夫だから…」
じゃ…、といったら今度は春は引き留めなかった。
さっき、言われた通り大人しくしていなかったからだろうか。
頭痛が、さっきよりも、ひどくなった気がする。
くらくらする…。
やばいな、早く家に帰らないと。
おでこに、自分の手を当ててみる。
熱い……。きっと熱、上がったな。
「凪砂?」
振り向くと、聖花だった。
「まだ帰ってなかったの?」
今はうん、と小さく頷くのが精一杯だった。
体が重い……。
「…わ!しかもさっきよりひどくなってない?熱もあるみたいだし!」