my First boy last boy.




どうしてこんなになるまで放っといたのよ!と、怒る聖花の声が聞こえるような…。



駄目だ。何か言いたいのに、口が動かない。



「……もう、一体今までなにやってたのよ…」


途端、体が少しだけ、軽くなった。

気づくと、聖花が肩を貸してくれていた。




「……まったく、もう」


ごめんね、聖花。迷惑ばっかりかけちゃって…。




「…せぇ、か…」


「んー?」



「……春に会ったよ…」



「…そう」



あれ?驚かないの?


やっぱり、知ってたんだね……。





「……春、変わってた…」



あたしより、ずっとずっと…。











「…なにも、変わってないよ」





最後に、そんな声が聞こえたような、聞こえないような…。





あれは、夢だったかな…?



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