my First boy last boy.
「今、家?今すぐ車回すからっ」
まだ、必死な海斗。
そんなに来て欲しいのか。
くすくす、笑いが自然に込み上げてきてしまう。
「いらない。」
「え?」
「自分で行くから、待ってて」
くすっ、と。電話ごしに笑い声が聞こえて、
「わかりました、お嬢様。お待ちしております。
…でも、早く会いたいんで早目に来て下さい。」
お嬢様って…。
「…りょーかいしました。」
安心するこの感じ。
幸せって、こういうことを言うんだと思う。
急いで仕度して、海斗のところに行こう。
あたしも、早く会いたい…。