my First boy last boy.

「本当違うよ？まあ、確かに最初は変な奴って思ったけど…」





だって……“運命”なんていうから…。



だけど……



はははっと、急に秋ちゃんが笑い声を上げる。


あたしはびっくりして顔をあげた。




「くくくっ、だよな！俺もあいつに初めて会った時、そう思ったよ！…絶対関わりたくねぇって思ったし！」



本当に可笑しそうに腹を抱えて笑う。


こんな砕けた顔、初めてかもしれない…。




長い間一緒にいたのに…。




「…けどま、なんだかんだ腐れ縁みたいなのが続いてんだけどさっ」


懐かしそうに、大切そうに目を細める。


きっとどこか、遠くのことを思い出しているのだろう。



あたしの知らない秋ちゃんと、海斗の……。