my First boy last boy.







あたしは高校生の時から、香水を変えてない。




あの誕生日の日、春が投げていったプレゼントを、

使い切っても、またまったく同じものを探した。







香りが気に入った

形が気に入った…






だけど……。







もう何回、使い切っては同じのを買っただろう。



お店でそれをまた買う度に、販売中止にならないか、新しいのに変わって失くなってしまわないか、不安だった。







これを見ると正直、辛くなることもあった…。



未練たらしい、とも思った。






だから



本当は変えれば良かったのに、






でもやっぱり、




それが唯一春と繋がっているように感じられて、







長い間変えることが出来なくなっていた。





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