my First boy last boy.

珈琲の香り






このカフェは座席数約30席程の小さなお店。


4人席と、2人席と、カウンターがあり。


基本、コーヒー紅茶をメインとし、ちょっとしたケーキやサンドイッチなどの軽食が置いてある。



店の中は、いつもマスターが入れる珈琲の良い匂いが充満している。あたしは、その香りが好きだ。



贔屓目とかではなく、マスターの煎れるものはすべて本当に美味しい。


だから、こんな小さなお店でも、小腹が空き始める3時すぎぐらいには、店内はいっぱいになってしまう。




「聖花ちゃん、3番テーブルにコーヒーとカフェオレ、あと、そこのクッキー持っていってね!」


…しかも、ママさんの作るお菓子もこれはこれは絶品で、たまにバイト終わりに余ったクッキーなどをもらえることが、ちょっとした楽しみなのだ。






「凪砂ちゃん!さっききたお客さんの注文取ってきて!」





< 31 / 469 >

この作品をシェア

pagetop