my First boy last boy.
珈琲の香り
このカフェは座席数約30席程の小さなお店。
4人席と、2人席と、カウンターがあり。
基本、コーヒー紅茶をメインとし、ちょっとしたケーキやサンドイッチなどの軽食が置いてある。
店の中は、いつもマスターが入れる珈琲の良い匂いが充満している。あたしは、その香りが好きだ。
贔屓目とかではなく、マスターの煎れるものはすべて本当に美味しい。
だから、こんな小さなお店でも、小腹が空き始める3時すぎぐらいには、店内はいっぱいになってしまう。
「聖花ちゃん、3番テーブルにコーヒーとカフェオレ、あと、そこのクッキー持っていってね!」
…しかも、ママさんの作るお菓子もこれはこれは絶品で、たまにバイト終わりに余ったクッキーなどをもらえることが、ちょっとした楽しみなのだ。
「凪砂ちゃん!さっききたお客さんの注文取ってきて!」