my First boy last boy.




「でもああ見えて結構、不器用だったりするのよ~?こないだなんてお昼頼んだら全部焦がしちゃって!結局、宅配になったわよ」


はぁ…、と愚痴を溢す割には楽しそうだ。

なんだかんだ、そんなところも好きなのだろう。



「でも、残念だったなぁ…。せっかく凪砂の彼氏、楽しみにしてたのにぃ」


ほんとに残念そうだった。

「真里がせっかく誘ってくれたのにごめんね」


「仕事なら仕方ないよ~。聖花は会ったことあるんだよね?」


「ええ。バイト先の常連さんだからね♪」


ねっ、とあたしにウインクをする。


やめていただきたい。



「あ、凪砂目当てのね♪」

ほら、真里にもわかっちゃったじゃない。


まぁ、どうせわかるようにやっているのだろうけど。



「いいなぁ…すごいイケメンなんでしょ~?しかも御曹司で社長なんて、もう完璧じゃない!」




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