my First boy last boy.
ぽっかり空いた席が、虚しい…。
もう、数分前の真里のぬくもりが消えていく……。
「ねぇ、春そっちの空いた席座りなよ」
突然の聖花の、提案。
「え!?」
声を上げたのは、春…………ではなくあたしだった。
正しいといえば、正しい提案だ…。
でも……
「なに凪砂、嫌?」
嫌に………決まってる。
「…いや、このままでもいいかなって」
「なんでよ、喋りにくいじゃない」
「じゃあ聖花が来てよっ」
なんでよりによって…春なの……。
「嫌。」
と言って、けーくんに擦り寄る。
いつもそんなキャラじゃないくせに!!
なんだって今更、女らしくし出すんだ…。